過去のお知らせ

第1回同時代史学会賞について

第1回同時代史学会賞について、以下のように決定しましたのでお知らせします。

最優秀賞:該当者なし

優秀賞:該当者なし

日本学術会議法に関する声明

同時代史学会理事会は、2025年9月20日の理事会で「日本学術会議法に関する声明」を採択しました。

同時代史学会・第38回関西研究会のお知らせ

みなさま

平素は本会の活動をご支援いただき、ありがとうございます。
長らくお休みをしておりましたが、同時代史学会関西研究会第38回研究会を下記のように開催します。

ふるってご参加ください。

同時代史学会・第38回関西研究会
〈報告者〉
栫大也氏(九州大学)「近代の反映としての山田耕筰?―1980年代以降の評伝、研究を中心に」(仮題)

日時:2025年9月27日(土)15:00~17:30
場所:キャンパスプラザ京都6階第7講習室(JR京都駅徒歩5分)
      https://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access

本研究会はハイブリッドでの開催です。
対面での参加の方は直接お越しください。

オンラインでの参加の方は下記まで登録ください。

登録:https://us02web.zoom.us/meeting/register/9ZionUANQM2yCvGPN7HVtQ
 
 登録後、研究会参加に関する情報の確認メールが届きます。
 参加希望の方は前日の9月26日(金)までに申込みください!
 参加費:無料(会員外の方にもお声をおかけ下さい)

配信担当:河西秀哉

同時代史学会2025年度大会のお知らせ

 今年度の同時代史学会年次大会は、本年12月6日(土)、名古屋大学 東山キャンパス(名古屋市千種区)にて、「『多文化共生』の同時代史――理念と実践の歴史的断層を照射する――」と題して開催いたします。
 パネラーやコメンテーター、大会趣旨文、スケジュール等は本HPにて随時お知らせしていきますので、よろしくご確認下さい。

全体会報告の概要を以下に掲載します。

報告1:鄭康烈(日本学術振興会 特別研究員PD(早稲田大学))
「戦後から現代にかけての在日コリアンの包摂と排除——労働市場における格差・不平等、差別の分析から」

報告概要:
 本報告は、戦後から現代にかけての日本社会において、在日コリアンがどのように労働市場へ包摂・排除されてきたのか、その歴史的変遷と構造的特徴を多角的データに基づき明らかにすることを目的とする。戦前・戦中期に形成されたオールドカマー移民という位置に注目しつつ、彼らと日本の労働市場制度との相互作用を分析軸として据えることで、社会制度が移民/マイノリティをいかに選別し、また一方で統合してきたのかを検討する。とりわけ、近年の外国籍人口の増加や深刻化する労働力不足の背景のなかで、長期定住型外国人の包摂が政策課題として浮上する現在、在日コリアンの経験を歴史的に読み解くことの意義は大きい。

 分析視角としては、労働市場の制度的側面に着目し、二重労働市場論の枠組みなどを参照しながら、在日コリアンがいかなる労働市場区分に位置づけられてきたのかを問う。その際、供給側(労働者)にとっての帰結は、職業的地位・就業構造などの統計指標に可視化される一方、需要側(雇用者)における認識・評価・対応の変化も重要である。本報告では、両者を架橋する視点を導入し、排除の仕組みと包摂の契機がいかに交差してきたかを検討する。

 用いるデータとしては、戦前・戦後に在日コリアンを対象に実施された諸統計、および2008年統計法改正後に可能となった国勢調査の国籍集団別分析を基礎に置く。加えて、1970年代の就職差別反対運動に関する資料、1990年代の日本企業人事部による認識を探るためのエスニック・メディア記事群の計量テキスト分析、さらには労働市場参入を試みてきた当事者への聞き取りデータを組み合わせ、複数スケールでの分析を試みる。

 最後に近年、新自由主義的グローバリズムの進展のもと、在日コリアンの社会経済的地位は「分極化」というテーゼで描写されるものへと再編されつつある。在日コリアンの労働市場経験を定点的に観察することで、包摂と排除が時代的背景や階層構造とともに併存してきたダイナミズムを描き出すことを目指す。

報告2:巣内尚子(岐阜大学)「剥奪されたSRHRと移民女性のサバルタン・エイジェンシー―ベトナム人移住女性労働者の事例から」

報告概要:
 本報告は2014年以降、報告者が実施してきた移住労働経験を持つベトナム人へのインタビュー調査と、2020年以降の移民支援活動への参与観察で得た知見をもとに、ベトナム—日本間の移住の構造において、ベトナム人女性の性と生殖に関する健康と権利(SRHR)が制度的・構造的にはく奪されていることを明らかにするものである。

 ベトナム政府は2000年代以降、日本、台湾など東アジア諸国への移住労働者送り出しを活発化させている。これはベトナム政府の貧困削減政策の一環で、ベトナム政府は海外への労働者送り出しを「労働力」輸出、送り出し先の国を「市場」と位置づけながら、数値目標を設定し、自国民の移住労働を推進する。一方の日本は1990年代に外国人技能実習制度を開始し、多様な産業部門にアジア諸国を中心に移住労働者を受け入れてきた。ただし、技能実習制度においては技能実習生に対する人権侵害事案が後を絶たず、妊娠を理由に技能実習生の女性が解雇されたり、技能実習生の女性が孤立出産に追い込まれる事件も起きている。

以上の背景を踏まえ、本報告は、とりわけ移住を促進させ、条件付ける移住の構造として、移住インフラストラクチャー理論をもとにした搾取のインフラストラクチャー理論を用い、送り出し地から日本への移住の軌跡において、どのようにベトナム人女性が非人間化され、SRHRをはじめとする基本的権利がはく奪されるのかを示す。とくに技能実習制度と特定技能制度を通じて来日するベトナム人女性の移住の軌跡とSRHRの関係を明らかにする。

 一方、ベトナム人女性たちはSRHRを制度的・構造的にはく奪されながらも、サバルタン・エイジェンシーを発揮し、さまざまな方法でSRHRのはく奪に対抗する。個人の水準では帰国をすることで日本に見切りをつけて、出身地での安全な妊娠、出産を目指す女性がいることが明らかになった。さらに、労働組合など日本社会が持つ支援の資源にアクセスすることで問題解決を図る女性も存在する。

同時代史学会2025年度大会 自由論題報告者の募集

 今年度の同時代史学会年次大会は、本年12月7日(土)、名古屋大学東山キャンパス(名古屋市千種区不老町)にて開催の予定です。つきましては、当日午前中に実施される自由論題報告の報告者を募集します。日頃の研鑽を発表し合い、議論を交わせる貴重な機会です。会員の皆様には、ぜひ奮ってご応募くださいますよう、お願い申し上げます。
 なお、機材や運営上の観点から、本年度も自由論題報告については原則、対面開催となります。この点、ご理解を賜ります。

  1. 日時:2025年12月6日(土) 午前10時開始(最大13時20分終了予定)
    • 御一人の持ち時間は報告40分+討論20分=計1時間を想定してください。
  2. 場所:名古屋大学 東山キャンパス 文学部本館・文系共同館
  3. 開催形態:対面開催
  4. 論題:日本を中心とする第二次世界大戦期以降の歴史を主な対象とする歴史的研究全般
  5. エントリー資格:同時代史学会会員であること
  6. エントリー方法:以下の項目を、電子メールか郵送で、下記9までお知らせください。
    1. 報告者氏名、及び現在の所属
    2. 報告タイトル
    3. 報告要旨(400字以内)
    4. AV機材使用予定の有無
    • 会場には備付のスクリーン、プロジェクタはありますが、PCは御自身で持ち込みを御願いします(Mac使用の場合はアダプタも含む)。
  7. 採否:理事会で審査の上、9月末日までに応募者本人に直接採否を通知します。
  8. 締切:2025年8月31日(日)必着
  9. 応募及び問い合わせ先:戸邉秀明(自由論題担当理事・東京経済大学教員)
    E-mail:tobe★tku.ac.jp(★ を @ に置き換えてください)
    〒185-8502 東京都国分寺市南町1-7-34 東京経済大学 戸邉秀明 宛
    *郵送の場合、封筒に「同時代史学会自由論題応募」と書き添えてください。

以上

【告知】『同時代史研究』第19号の投稿原稿の募集について

【告知】『同時代史研究』第19号の投稿原稿の募集について
同時代史学会編集委員会

『同時代史研究』第19号(2026年9月刊予定)の投稿原稿を募集いたします。奮ってご投稿くださいますよう、お願い申し上げます。

投稿規定、審査規定、執筆要領については、同時代史学会のホームページをご覧ください。
https://www.doujidaishi.org/journal/journal_rules.html

スケジュール・投稿手続きは下記のとおりです。

2025年8月13日(水)
投稿原稿のエントリー締め切り
投稿をご希望される方は、電子メールで編集委員会宛に、名前・所属・原稿種別・題名をご連絡ください。
アドレス:journal●doujidaishi.org (「●」を「@」にかえて下さい)
投稿原稿を提出する段階で、題名を若干修正することは認められます。
1週間以内に返信いたしますので、万が一到着しない場合には、必ずお問い合わせください。
会員以外の方は投稿できませんので、ご注意ください。
なお、入会手続きはこちらをご覧ください。
https://www.doujidaishi.org/about/admission.html
2025年10月20日(月)
投稿原稿・要旨提出の締め切り
原稿と要旨(800字程度)を、1部ずつ提出してください。
送付先は以下の通りです。封筒表紙に「同時代史学会学会誌原稿在中」と朱書きして下さい。当日の消印まで有効です。
〒464-8601 名古屋市千種区不老町 名古屋大学大学院人文学研究科 河西秀哉
あわせて締め切りまでに、原稿・要旨[原則として Word(.docx あるいは .doc)]を、編集委員会宛に電子メール添付にてご送付ください。
原則として投稿後3ヶ月以内に審査結果をお伝えします。掲載決定後は掲載決定証明書を発行できますので、ご相談ください。
お送りいただいた原稿・電子ファイルは、厳重に管理し、査読後はこちらで破棄いたします。
エントリー後に投稿を辞退される場合も、ご連絡をお願いします。
2026年1月
審査結果通知(予定)
2026年9月
刊行(予定)
投稿について、ご不明の点やご相談などがありましたら、電子メールで編集委員会(下記アドレス)へ問い合わせください。
  同時代史学会編集委員会 journal●doujidaishi.org (「●」を「@」にかえて下さい)

同時代史学会第53回定例研究会(修士論文報告会)

下記の要領にて同時代史学会第53回定例研究会を行いますので、よろしくご参加ください。

1.会場
二松学舎大学九段キャンパス三号館3021教室
https://www.nishogakusha-u.ac.jp/about/campus/a7.html

2.スケジュールと報告タイトル
日時
・2025年7月12日(土)、13:00~17:20(一人1時間20分)

内容
・新進気鋭研究者報告会(主に修士論文報告会として毎年開催)

報告者及び報告タイトル
・大山珠枝氏(名古屋市立大学大学院人間文化研究科博士後期課程)
 「戦前戦後の農業者教育と移民——農民講道館における南方・南米移民養成を中心に」
・村松由香子氏(相模原市立田名中学校国際教室教諭)
 「外国とつながる子どもに対する進学支援の現状と課題-静岡県焼津市の事例を中心に−」
・宮本佑己氏(一橋大学大学院社会学研究科博士課程)
 「1970年代における学知と社会—自主講座「公害原論」からみる—」(仮)

・大山報告
報告:13時00分~13時50分(50分)
質問の整理:13時50分~13時55分(5分)
質疑応答:13時55分~14時20時(25分)
・村松報告
報告:14時30分~15時20分(50分)
質問の整理:15時20分~15時25分(5分)
質疑応答:15時25分~15時50分(25分)
・宮本報告
報告:16時00分~16時50分(50分)
質問の整理:16時50分~16時55分(5分)
質疑応答:16時55分~17時20分(25分)

*最大延長、17時30分まで
その他
・参加費:無料
*会員以外にもお声がけください。

第一回同時代史学会賞について

同時代史学会では、2024年12月7日の総会で、同時代史学会学会賞を創設しました。

さっそく第一回同時代史学会賞を募集しますので、奮ってご推薦ください。

応募要項

表彰内容

受賞者には以下の賞が授与されます。

発表および授賞式

受賞者の発表は2025年11月1日に同時代史学会HPにて行います。

授賞式は2025年12月6日の同時代史学会総会にて実施いたします。

お問い合わせ先

ご不明な点がございましたら、以下の連絡先までお問い合わせください。

皆様のご推薦を心よりお待ちしております。

学会賞創設のお知らせ

 同時代史学会では、2024年12月7日の総会で、同時代史学会学会賞を創設しました。

 授賞対象者は当該作品公表時に40歳未満の本学会会員です。審査の対象となるのは、前年度(4月1日~3月31日)に刊行された著書または『同時代史研究』掲載論文のうち、会員からの推薦(他薦のみ)があった著作物です。
 2025年4月に、2024年度刊行分の推薦受付を開始します。推薦締切は7月31日の予定です。推薦方法等については、改めてお知らせします。

*4月に規程含めて再度告知する形になります。